北口本宮冨士浅間神社きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ富士吉田市上吉田5558
権禰宜 高阪雄次さんにインタビュー!
きよめる富士山ふじさんみず

富士山ふじさんまつっている北口本宮冨士浅間神社きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ江戸時代頃えどじだいごろから「富士講ふじこう」とばれる富士山ふじさん信仰しんこうしている方々かたがた登山前とざんまえ参拝さんぱいおとずれました。そのなが歴史れきしがすごい! 浅間神社せんげんじんじゃみずのキーワードは「きよめる」です。
富士講ふじこう浅間神社せんげんじんじゃすこのぼったところにある富士八海ふじはっかいひとつとされる「泉瑞せんずい」にり、いけきよめていました。これは、富士五湖ふじごこをはじめとする富士山周辺ふじさんしゅうへんやっつのみずうみ水行すいぎょうする「内八海巡うちはっかいめぐり」という修行しゅぎょうでした。いけ枯渇こかつしてしまいましたが、いまでも浅間神社せんげんじんじゃ本殿前ほんでんまえにある手水舎てみずしゃみず泉瑞せんずい湧水ゆうすい使つかわれています。
また、神社内じんじゃないには御手洗川みたらしがわ福地用水ふくちようすい)というかわながれていて、とても綺麗きれい富士山信仰ふじさんしんこうにもふかかかわっています。山中湖方面やまなかこほうめん水源すいげんとするこのかわで、富士講ふじこう方々かたがたは、文字通もじどお手足てあしあら神社じんじゃはいったといます。御師おしいえのヤーナがわもここからながれてきたものです。
このように、富士山ふじさんみずつよいつながりがあるので、富士山ふじさんのぼときは、浅間神社せんげんじんじゃって、当時とうじ富士講ふじこうおもいをかさねてみるのもいいかもしれません。

御師おしいえ ヤーナがわ
いまながつづけるヤーナがわ

金鳥居かなどりいさきつづみち両側りょうがわには御師おしいえならんでいます。御師おしいえとは、富士山ふじさん信仰しんこうする「富士講ふじこう」の方々かたがた宿泊場所しゅくはくばしょです。御師おし登山とざん準備じゅんび食事しょくじ提供ていきょう富士講ふじこう安全あんぜん祈願きがんするなどの信仰登山しんこうとざん世話せわをするひとたちのことをします。そんな御師おしいえまえには、身体からだきよめるための水路すいろがありました。それがヤーナがわです。富士講ふじこうはここで身体からだきよめてから、御師おしいえはいりました。北口本宮冨士浅間神社きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ大鳥居おおとりいまえにある御手洗川みたらしがわつながっていて、ここでも富士講ふじこうみそぎのためにもちいたり、また生活用水せいかつようすいとしても使つかわれるなど、なが間信仰あいだしんこう生活せいかつささえてきました。近年きんねんでは生活用水せいかつようすいとして使つかわれることがなくなりましたが、ゴミひろいや、かわ清掃せいそうなどが定期的ていきてきおこなわれ、みんなの歴史文化れきしぶんかまもっていこうとする方向ほうこうすすんでいるといます。

葭之池温泉よしのいけおんせん富士吉田市富士見4-11-22
渡邉明さんにインタビュー!
江戸時代えどじだいからつづいやしの温泉おんせん

世界せかいほこ日本にほん文化ぶんかひとつは温泉おんせんです。温泉おんせん日本人にほんじん馴染なじぶか身近みぢかで、「いやし」の代名詞だいめいしです。この富士山ふじさんふもとでもふるくから人々ひとびといやしてきた温泉おんせんがあります。それが葭之池温泉よしのいけおんせんです。 葭之池温泉よしのいけおんせん敷地内しきちない富士山ふじさんみず使用しようし、アトピーやあせもといった皮膚病ひふびょう足腰あしこしいたみ、肌荒はだあれなどに効能こうのう温泉おんせんです。さらに葭之池温泉よしのいけおんせんでは自家製じかせい野菜やさい使つかったうどんなどの料理りょうり提供ていきょうされていて、くつろぎやすい場所ばしょとなっているため、県外けんがいからいらっしゃるかたおおいといます。葭之池温泉よしのいけおんせんができたのは江戸時代えどじだい安政あんせい3ねんとおりかかったえらいおぼうさんが「ここのみずはとても素晴すばらしいみずなので、温泉おんせん使つかうとい」とのこしたことをきっかけにできたといいます。現在げんざい代目だいめ渡邉明わたなべあきらさんは、150年以上続ねんいじょうつづ温泉おんせんまもり、富士吉田ふじよしだ住民じゅうみん観光客かんこうきゃく今日きょういやしてくれています。

NPOエヌピーオー法人ほうじん かあさんの楽校がっこう
川村克美さんにインタビュー!
地元じもとのみんなでまもはす明見湖あすみこ

明見湖あすみこは、かつては富士八湖ふじはっこ富士五湖ふじごこ四尾連湖しびれこ泉端せんずい明見湖あすみこなど)のひとつとして、富士山信仰ふじさんしんこうみそぎだったとわれています。いまでは、市民しみんいこいのとしてしたしまれ、なんとっても湖畔こはん四季折々しきおりおり景色けしき最高さいこうです。さくら紫陽花あじさい紅葉こうようなど綺麗きれい自然しぜん心癒こころいやしてくれます。なかでも特徴とくちょうはすなつ湖一面みずうみいちめんほこることから、「はすいけ」ともばれています。また、カモやカワセミなどの鳥類ちょうるいや、さまざまな種類しゅるいのトンボなど多様たようもの生息せいそくしていることも魅力みりょくです。
そんな蓮池はすいけゆたかな自然しぜんまもるために活動かつどうされているのがNPOエヌピーオー法人母ほうじんかあさんの楽校がっこう方々かたがたです。おも活動かつどうは、公園こうえん管理かんり環境保全活動かんきょうほぜんかつどうおこなっていて、はすまもるために、地元小学校じもとしょうがっこうはす一緒いっしょそだてるなどの活動かつどうおこなっています。毎年秋まいとしあきには明見湖環境あすみこかんきょうフェスティバルも開催かいさいされ、環境かんきょう大切たいせつさを、アクティビティや体験学習たいけんがくしゅうなどからまなぶこともできます。そうやって、明見湖あすみこ今日きょう地域住民ちいきじゅうみん大切たいせつまもつづけられているのです。